8月9日(金) 天気:東京晴れ、仙台晴れ


約1年ぶりとなるツーリング、ここ最近は東北しか走っていない私なのだが、
今回もそれに外れる事なく、東北ツーリングとなった。

何故、東北なのか?
理由は色々あるのだが、夏に走るには涼しい、うちから行きやすい等々・・・
そして、今回に限って最優先で決まった理由が

娘。ライーブが、宮城と岩手であるから。

ライブがメインなのか、ツーリングがメインなのかよくわからないが、
とりあえず、4泊5日の東北ツーリングは、8月9日幕を開けたのである。


昨年は台風直撃だった。
覚えているだろうか?。速度の遅い台風が、関東を通過したヤツだ。
宿泊先など決めてしまっていた為、当日は

「何だよ!台風と共に北上かよ!」

と、思っていたのだが、出発した時は伊豆地方にまで迫っていたヤツは
速度が遅かった為、私に追いつくことなく、進路を変え、三陸沖へと消えていったのである。

しかし、あの時は自分でも、よく走ったなー、と思う。
一番酷かったのは、日光付近。
タイヤがホイールまで水たまりに完全に浸かってしまうくらいだった。
水たまり、と言っても、その辺にあるような、カワイイものではなく、
道全体が水で被われてしまうくらいの大きなものだ、
川、といってもいいくらいであった。


話が逸れた。
そんな状況を思い出しながら私は、早朝5時、一路仙台へとバイクを走らせた。
流石に朝早いせいか、車もまばら。
国道4号線を北上し、日光方面へ抜ける為に、121号へと入る。
言い忘れたが、私はほとんど高速を使わない。よっぽど時間に余裕が無い時などには使うが。
お金がかからないし、なにより景色を楽しむ事が出来る。
好きなときに、好きな道に入れるからだ。

さて・・・、8:30日光に到着。
半袖で走っていたが、結構肌寒い。
日光駅にて、一休みをすることにした。



再び走り出し、順調に北上を続ける。
途中、パーキングにて遅い朝食。
会津田島付近にこのパーキングはあるのだが、ここではいつも、きのこ汁を振る舞ってくれる。
この辺りで採れるものだろうか、様々なきのこが入っている。身もかなり大きい。美味。
立ち寄った際には、是非ご賞味を。

日光では涼しかったのも束の間、鬼怒川を過ぎたあたりから日差しが強くなってきていた。
福島に入ったこの頃には、立ち止まると汗が吹き出してくるくらいにまで気温は上昇していた。
しかし、東京の様に湿気を多分に含んだ暑さではないので、とても心地よい暑さであった。

どんどん北上し昼過ぎ、喜多方に到着。
ちょっと遅めの昼食を取る。
喜多方に居るからには、喜多方ラーメン。チャーシューが肉厚で、ウマー(゚д゚)

さて、腹ごしらえは十分、仙台入りはもう目前。
ここで私は考えた。
「チラッと温泉にでも、入っていくか・・・」

喜多方を出発し、一旦は山形へ入り、その後東進。
ひたすら走って見つけた
「蔵王温泉」

( ^▽^)<ざおー

東京を出て約12時間、疲れた身体を癒す聖地に私は身を置いた。
湯ぶねに浸かると、身体中の疲れが抜け出ていくかのような錯覚に陥った。
湯泉にそれが染み込み、新しい源泉から私に精気を与えてくれるかのようである。

十二分に疲れを癒し、後は仙台へ向かうだけとなった。
ある程度走ると、これまで走ってきた道とはまるで違う道が視界に飛び込んできた。
街灯などほとんどない山道。
夏のこの時間だからまだ道はハッキリと確認することが出来るが、
日が完全に落ちた後では、あまり走りたくないような道である。

早くこの道を抜け出たいなぁ、と思いながら走っていると、
ふ、と私の目の前に広がった景色が・・・。



バイクのエンジンを切り、足を地に降ろす。
しばし、その景色に釘付けになる。
どのくらい時間が経ったのだろう、ほんの数分のことだと思う。
しかし、そのほんの数分の間に私の目の前にある景色は、
青空から、夕焼けに、そして辺りはうす暗く、目まぐるしく変化していった。

再び私はエンジンをかけ、もう目前まで来ていた仙台へと走り始めた。

仙台が近づくにつれ、先ほどの道とはうってかわって、いつもの見慣れた大通りとなる。
行き交う車はとても忙しなく、我先にと、ほんの数秒を争うレースをしている。
そんなレースを横目で見ながら、私は仙台の街灯を探し出し、その中へと紛れていった。


東京発 5:00  仙台着 20:00  走行時間 15時間  走行距離 491km


8月10日へ  TOPページへ